ねじれとは、気付きづらくても確実に生じる差
X45とは、釣り竿のネジレを防ぐための最適構造です。
釣り竿には、多かれ少なかれ、三次元に曲げる際、ネジレが生じます。ネジレはパワーロスやブレを生み出し、釣りに多くのマイナス要因を与えます。つまり、釣り竿のネジレを防ぐことで、より一層、釣り竿の能力を発揮することができるというわけです。
ネジレの抑制は、手元から竿先に向かう軸長方向に対し、左右斜めに斜行した補強素材を配置することで行うことができます。補強素材の構成にはテープ状のものを巻き付けたりシートを巻き付けたりする方法があります。ダイワは、技術は要するけれど、より最適な角度で補強素材を配置することのできる、シートを巻き付ける方法を採用しています。
最大のこだわりは補強素材の角度です。釣り竿のネジレ補強は45°に施すことで最大値を示すことが科学的に証明されています。X45は名の通り、左右±45°に斜行したシート状のバイアスクロスを細密に巻き付けることで、ネジレ剛性を最大限に高めているのです。
さらに、このカーボンバイアスを最もねじれやすいティップからバットまで全身にくまなく配置し、ネジレの徹底的な排除を追求したのがX45フルシールドです。弾性率の高いカーボン繊維を、最も補強効果の高い最外層に施すという徹底した設計は、驚くほどのベネフィット(恩恵)を生み出しました。
キャストする時、仕掛けやルアーを操る時、掛けた魚とやり取りする時、そして魚を抜き上げる時……釣り竿はあらゆる場面で曲がり、曲がることで仕事を果たします。この時に生じるネジレは、ともすれば「こういうものだ」と慣れてしまうものかもしれません。ところがX45、さらにX45フルシールドを搭載した釣り竿を使うと、釣り人は口をそろえてその違いに驚きます。実は気づいていなかっただけなのだと……。
ダイワがネジレを徹底的に排除するのは、それ自体が目的ではありません。ネジレをなくすことによる多大なる恩恵が釣果に直結することを知ってしまったからなのです。
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