水も砂塵も跳ね返す。
絶対の安心感。
あとはただ、釣りに浸ればいい。
LINE ROLLER
最も水にさらされるラインローラー
常に水分や汚れをまとうラインと接する部位でありながら、回転性に少しの不具合もあってはならない。マグシールドはそんなラインローラーをしっかり守る。ライトゲームやシーバスなどリトリーブを多用する繊細な釣りではわずかな異音すら排除したい
MAIN SHAFT
心臓部を守るメインシャフト
通常はローターで覆われているメインシャフトの軸受け部。ここの防水が甘いとドライブギアやピニオンギアなどリールの心臓部にもじわりと水や異物は浸みこんでいく。マグシールドで得た絶対的な安心感はローターの肉抜き促進も果たした
BALL BEARING
マグシールドボールベアリング
ボールベアリングは、わずかな異物の混入ですら使用フィーリングを損なわせてしまう繊細な回転機構の集合体。マグシールド化することで塩ガミ、錆、異音を大幅に解消。回転抵抗を極限まで抑えつつ初期性能の長期間の持続を果たした
アングラーが釣りを楽しんでいるその時間、タックルは常にタフな環境にさらされている。具体的には水、砂塵、そして海ならば塩分だ。海水の飛沫が浸入して駆動部に付着すると、結晶化した塩が滑らかな駆動を阻害する。いわゆる塩ガミという状態が生まれる。砂塵も同じ。また水分や塩分は駆動部に用いられている金属そのものを錆びさせる。リール用のボールベアリングは、本来の寿命であるボールの摩耗よりも先に塩ガミや錆で使えなくなることが多々あった。またラインローラーが回転性能を損なえば糸ヨレを生み、メインシャフトから内部へ異物が侵入すればギアが異音を立てる。それらのトラブルを、かつて釣り人は経年劣化として諦めていた節がある。
ところが、磁性流体という液体素材を用いたマグシールドが時代を変えた。
防水・防塵を果たすには密閉する以外にない。わずかでも隙間があれば、水や砂塵は侵入してしまう。しかし、密に閉じれば閉じるほど接地面の摩擦が増し、巻き重り感が生じる。
完璧に密閉する障壁として存在し続けながら摩擦を感じさせない。この相反する理想を両立した防水・防塵機構こそがダイワの柔軟な発想と技術力の結実とも言えるマグシールドなのだ。
結果、釣り人が得たものは初期性能の長期的な持続と絶対の安心感。塩ガミも錆も異音も気にならず、新品を開封したばかりの状態で、ただ釣ることにだけ浸れる時間。マグシールドによる最大の恩恵は、それだ。