ディープバイパー 中深場SPDEEP VIPER CHUFUKABA SP

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  • M-205

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自在に誘い、粘りで獲る。粘強ソリッド中深場専用竿

自在に誘い、粘りで獲る。粘強ソリッド中深場専用竿「DEEP VIPER 中深場スペシャル」
芯材には高密度グラスソリッドを採用。そこに3DX・X45といったダイワ独自のカーボンテクノロジーを適材適所に配置。これにより、食い込みの良さやクッション性といったソリッドの長所は残しつつ、軽量化とダイレクトな操作感の獲得に成功。また、ESS新バランス理論の採用により操作性が劇的に向上し、思い通りの誘いやアワセが可能となった。“自在に誘い、粘りで獲る”中深場竿の理想形、それがDEEP VIPER 中深場スペシャル。

対象魚:赤ムツ・黒ムツ・ライトキンメ・オニカサゴ・アジ・メダイ・根魚

ダイワテクノロジー

3DX
3DXは、復元力という点に集中して存在感を発揮するサポート構造。安定性と復元力に優れたハニカム構造を、ロッドの形状復元力のために外周部に採用しました。竿は曲がるたびに負荷がかかり、竿の断面はやや扁平なカタチに変形します。ここから真円に戻る力が強ければ強いほど復元力が高く、穂先のブレを収束や飛びの安定性と飛距離の向上が図れます。
X45
キャスティング、アクション、フッキング、ファイトなどの動作の中で発生するネジレを防ぐため、長年の研究によりネジレ防止の為には従来構造(竿先に対して0°、90°)に加え「45°」のバイアスクロス(±45°に斜行したカーボン繊維等)を巻くことが最適であるとの結論に至りました。X45の搭載により、ネジレを防止し、パワー・操作性・感度の飛躍的な向上を実現しました。
AIR SENSOR SEAT
カーボンファイバーの入ったエアセンサーシートにより、軽量化・高強度・高感度を実現します。ロッドの用途に応じて専用設計がなされており、汎用リールシートでは体験できない操作性をもたらします。

製品詳細

■グラスソリッド総糸巻き仕上げ
反発力を弱め、竿の戻りを緩やかにして食い込みやハネを減らして仕掛けの安定させる。また急な引きにも粘り強く対応し、素材を保護。
■エアセンサーシート(パワー)
リールシートに最適な軽さと高剛性、高強度を追求したカーボン強化樹脂採用。軽さと剛性の両立により感度に優れたエアセンサーシート(パワー)両側ともサスのフードを採用しているので大型リールの取り付けも安心。
■ゴールドIP LCガイド(SiC)
ゴールドIP LCガイド仕様。高級感を演出するゴールドIP金メッキは錆にも強い最高級仕様。
粘りと強度のグラスソリッド総糸巻き仕上げ
本シリーズはソリッドブランクスの上にグリップから穂先まで全て糸巻きを施すことで、反発力を弱め竿の戻りを緩やかにし、食い込みやハネを減らして仕掛けの安定を促進。急な引きにも粘り強く対応し、素材を保護することが可能。
■ラメ糸 総糸巻き・ガイドラッピング
高級感を演出すると同時に糸巻き部のクラックが目立たないので、外観を維持しやすい仕様。
■グリップテープ仕様
汚れやにおいがしみこみにくく、高級感を演出。
■セパレート部
■固定力の強いメタルロッククランプホルダー
■食い込みと目感度に優れた穂先
■しなやかな穂先
柔軟な穂先は食い込み、目感度抜群。また、ゼロテン時にも仕掛け安定させる。
■M-205:150号負荷時
■M-205:200号負荷
■MH-205:200号負荷時
■MH-205:250号負荷時

テスターインプレッション

福田豊起テスター

 私の長年の船釣りキャリアの中でロッドに対する認識を改める機会が今までに数回あった。ディープバイパー中深場SPとの出会いも私のグラスソリッドロッドへの認識を変えるに十分なインパクトを残してくれた。カーボンロッドが全盛となっている現在においても、その存在感はゆるぎないどころか輝きを増しているようにも思える。様々なターゲットが狙える中深場の釣りで私がひと際思い入れの強いアカムツ釣りをメインに、ディープバイパー中深場SPがどのようなロッドであるかを紹介してみたいと思う。
 「アカムツ釣りは誘いが大切」とはよく耳にする言葉ではある。私自身、あまり口にすることが無くなったように思える。誘いをかけるか?それとも仕掛けを安定させることに意識を向けるべきか?状況次第で真逆の釣り方をする場合も多いのがアカムツ釣り。状況の見極めがアカムツ釣りの第一義だと私は感じている。釣り人がその日の海の状況を読み取り戦略を立てて釣りを組み立てていく。その過程でディープバイパー中深場SPの特性、長所が生きてくる。
 まずは高密度グラスソリッドがそのベースであること。このグラスソリッドのしなやかで反発を押さえたアクションが海況を選ばず仕掛けを安定させ食いを促し、巻き上げ時も口切れによるアカムツのバレのリスクを最小限に抑えてくれる。一方で闇雲にグラスソリッドを素材にしただけでは感度や操作性に不満が残る。このグラスソリッドの良さを生かしつつDAIWAの誇るカーボンテクノロジーで締め上げることによってグラスソリッドのネガ要素を排除。操作性や感度をも両立させた理想の中深場ロッドとして具現化したのが今回のディープバイパー中深場SPだ。
 穂先から穂持ちにかけては、あくまでもしなやかかつスムーズ。総糸巻き仕上げにより反発を抑えたその所作はゼロテンションの維持が容易なのはもちろん気難しいアカムツに口を使わせてくれる。アカムツのアタリは、穂先を抑え込むモタレの要素があることに近年私は注目してきた。ディープバイパー中深場SPのモタレの表現力の高さは圧巻と言える。凪の条件であればモタレを穂先に感じてからしばらく間が空いてからからガツガツの振動の本アタリが出ることもしばしは。大型アカムツのそのアタリの一部始終を目にすれば興奮は必至だ。ゼロテンションであれ縦の誘いであれディープバイパー中深場SPの操作性の高さゆえ海底の仕掛けのイメージが描きやすい。このイメージの描きやすさは波やウネリのノイズをオミットして肝心のアタリをはじめとする必要な情報を釣り人がより鮮明に感じる結果をもたらしてくれる。ゆえの感度の良さと私は考えている。
 また、アワセた時の乗り感が明確にわかるのもディープバイパー中深場SPの美点だ。アワセと同時にアカムツである確信を釣り人に与えてくれる。一尾フッキングに成功した後に多点掛けを狙える最も興奮する場面でも、この情報量の多さと正確さは大きなアドバンテージであると同時に、アカムツ釣りのクライマックスである瞬間をより楽しくしてくれるはずだ。
 さらに、いざ巻き上げという場面もディープバイパー中深場SPの良さが光る。大きく曲がり込んで口切れを防ぐと同時にウネリの上下を粘り付くようにいなして、ハリ穴が大きくなった場合でもハリ外れを防いでくれる。速潮時の多点掛けで、なおかつ船下にラインが切り込む厳しい場面でも、粘強のバットが安定した力強い巻き上げを約束してくれる。
 ディープバイパー中深場SPは2タイプ。オモリ負荷80~250号のM-205と100~300号のMH-205だ。オモリ負荷に加えて潮の流れが緩いフィールドで、ラインが立っていることの多い場合はⅯ。速いフィールドで船下にラインが切り込むような場面がある場合はMHがおススメ。チョイスの目安として頂きたい。
 アカムツだけでなく、クロムツやキンメであればもっとアクティブな誘いを意識しても良いだろう。竿の操作で誘うのはもちろんだが、JOGを駆使した誘いからの多点掛けも面白い。また、オニカサゴやアラなど底からロッドのストローク内での誘いもお手の物。大アラ相手でも真正面から向かい打てる粘強ロッドとなっている。
 どちらかと言えばカーボンロッド派であった私もこのディープバイパー中深場SPのしっとりとした穂先のアタリの表現力の高さ、荷重がかかった時の曲がりの所作、操作した時のパワーの立ち上がりなど最新のグラスソリッドロッドへの認識を改める事となった。そればかりではなく中深場ロッドそのものの基準を数段上げてしまったロッドと言っても良いだろう。最後に意匠性の高さもこのロッドの見どころの一つだが、こういった所と相まって思い入れが深くなるロッドになりそうだ。
51㎝テラアカムツ捕獲!

51㎝テラアカムツ捕獲!

 関東のアカムツ釣り場として最も魚影が濃いエリアの一つと知られる銚子犬吠埼沖。また時によっては200号のオモリがやすやすと吹け上がってしまうほど潮の流れが速いエリアとしても知られている。この速潮に対応して進化したのがゼロテンションの釣り(以下ゼロテン)だ。
 私が訪れた2月上旬もまさに早潮の条件下でのゼロテンの釣りとなった。しかもラインが船下に切れ込む釣り座となってしまった。ゼロテンの釣りの場合、アタリを待つ間はある程度ラインを送り出すことになるが、ラインが払い出す場合と船下に切れ込む場合ではまるで釣りやすさが違う。そこでチョイスしたロッドがディープバイパー中深場SPのパワータイプMH-205だ。ラインが船下方向に切れ込むと途端にタックルには負担が増す。それは釣り人にとっても同様だ。そればかりか海底の仕掛けのイメージも描きにくくなってしまう。故にパワーと操作性に優れるMH-205を手に取った。
 朝一は捨て糸を90センチとして様子を見る。ここの所、この海域ではあまり良い釣果が出ておらずゲストも少ない状態であった。だが、朝の一投目から良型のクロムツが上がった。周りではアカムツの顔も出ている。次の流しで私も小型ながら本命アカムツを手にすることが出来た。掛かっていたのは上のハリ。そこで捨て糸を一気に3メートルとしてサイズアップを狙う。
 そうこうしているうちに潮はさらに早くなってしまった。ゼロテンを保つことに腐心するとともに、仕掛けが良い状態で入っている刹那の間にアタリに集中する。ディープバイパー中深場SPのしなやかな穂先はゼロテンをキープしやすく、同時に仕掛けを安定させて速潮時のアカムツの喰いを促してくれる。そして、その感度と操作性は海底の仕掛けのイメージがしやすくタフコンディションの中でもアタリを見逃すことが無い。
51㎝テラアカムツ捕獲!
 するとドキッとするような大きなモタレと同時に派手にディープバイパー中深場SPの穂先が叩かれた。間髪入れず大きくアワセを入れる。アワセを入れた時の手応えからして「かなり大型のアカムツか?」と期待しつつ、巻き上げ時の引きの強さと暴れ具合からメダイかツノザメの可能性もあり不安になる。巻き上げ始めて50メートル近く暴れっぱなしで不安が大きくなるものの、その後は重さだけを残して穂先が静かになった。巻き上げ中、ラインが船底に擦らないよう注意を要するほどの速潮のタフコンディションであるが、ディープバイパー中深場SPの懐の深い粘り付くような曲がりに安心感を覚える。また、この安心感はしなやかなだけでは無く、ロッドにパワーがある証拠だ。船底とラインのクリアランスが出来てからは、海上は至って凪だったのでホルダーにかけて動画と撮る余裕さえ出てくるほどだった。
 あと100メートルを切ってその静かな重量感に本命アカムツと確信。ディープバイパー中深場SPの荷重の表現力からそのサイズが想像できる。ときおり見せるタタキの鋭さと大きさは半端ではない。アカムツであれば相当なサイズだ。緊張感が増す中で姿を見せた魚体が赤い!テラアカムツだ!私はもちろん、船長さんも驚きの実寸51センチ。アカムツは40センチ後半のギガサイズでも相当なボリューム感があるものだが50cmを超えると迫力が違う。
テラアカムツ捕獲タックル:ディープバイパー中深場SP MH-205、シーボーグG400J-L
 タフな条件であったがハリ掛かりも理想的で、ディープバイパー中深場SPを通して伝わるイメージ通りのアワセが出来た証拠だ。3メートルの捨て糸でなおかつ上のハリに掛っていた。どうりで引きが強い訳だ。この後、さらに潮が速くなってしまったことを考慮すると、一瞬のチャンスにピンスポットの読みがハマった一尾と言えるだろう。その読みに背中を押してくれたのはディープバイパー中深場SPの基本性能の高さだ。理想の中深場ロッドとして生まれたこのロッドがこれからも攻守ともに一段上の釣りを約束してくれることだろう。

動画

発売月

2024.03

製品スペック

アイテム 全長(m) 継数 仕舞寸法(cm) 標準自重(g) 先径/元径(mm) 錘負荷(号) カーボン含有率(%) 適合クランプサイズ メーカー希望本体価格(円) JAN *
ディープバイパー 中深場SP M-205 2.05 1 165 410 1.4/17.9 80~250 29 M 105,000 4550133417795 *
ディープバイパー 中深場SP MH-205 2.05 1 165 465 1.6/19.7 100~300 29 M 107,000 4550133417801 *
  • メーカー希望本体価格は税抜表記です。
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