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ダイワ鮎マスターズ


ダイワ鮎マスターズ 2018 全国決勝大会 in 那珂川レポート

かつて、○○釣法と名付けられ一世を風靡したテクニックは、発表されてからも一定期間はその威力を発揮し続けていた。しかし近年はそのようなケースが激減し、名を知られた強豪でさえも必殺技を駆使できず、判断を間違えれば勝ち上がるのが難しくなってきている…。

前夜祭でそのようなことを語った伊藤正弘競技委員長は、激戦区中部エリアで長年戦い続け、今も若手から多くの尊敬を集めるトーナメンターである。その伊藤が「現役」の目線で見続け、伝えたかったのは、熾烈さを増し続けている近年のトーナメント事情。

しかし伊藤は、決して嘆いている様子ではなかった。人口減も叫ばれる鮎釣りでありながら、今なお技術はどんどん進化し続けている。そのことに深い満足を覚えているようであった。そして選手たちに向け、暗にこうほのめかしていたのかもしれない。

“絶対王者はいない。油断するな。そして誰にでもチャンスはある” と。

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伊藤正弘 大会競技委員長 トロフィーを返還する瀬田選手

河川状況

全国決勝大会の舞台は栃木県那珂川。試合の数日前に列島を襲った台風20号の影響で増水したが、初日には濁りは残るものの釣りができる状態に戻っていた。

台風前はずっと渇水が続き、アカ腐れどころか長い藻すら生えているような状態であった。雨が恵みとなってくれればよかったのだが、腐ったアカを洗い流してくれるほどではなく、鮎の追いは低調のまま。さらに増水で千切れた藻の流下が釣りに影響をおよぼすような状態となっていた。

予選リーグ

[Aグループ]

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(左から)石垣選手、加藤選手、鈴木(良)選手、酒井選手

前年度準優勝の加藤達士選手を筆頭に、中日本ブロック1位の石垣吉茂選手、東日本ブロック4位の鈴木良典選手、中日本2位の酒井桂三選手が顔を揃えた。初戦で加藤選手が黒星スタート、第二試合も混戦となる中でただひとり石垣選手が2勝。総尾数も24尾で文句なしに準決勝へ駒を進めた。

[Bグループ]

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(左から)本田選手、池野選手、大隅選手、上田選手

今期好調で3度目の栄冠を虎視眈々と狙う上田弘幸選手を筆頭に、東日本ブロック2位の本田晴彦選手、中日本ブロック4位の池野昭一選手、西日本ブロック2位の大隅昇選手が集まった。準決勝進出者は3戦目まで決まらなかったが、終わってみれば上田選手が圧倒的な強さを見せつけて3勝。総尾数も25尾と最高釣果を叩き出した。

[Cグループ]

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(左から)鈴木(光)選手、浅川選手、原島選手、出雲選手

昨年3位の出雲肇選手に、一昨年準優勝の原島裕樹選手、2年連続3回目の全国決勝となる浅川進選手、東日本ブロックを1位で通過した鈴木光選手が激突。白星スタートの浅川選手が有利かと思われたが、引き分けや星を分け合う中で1勝2引き分け負けなしの原島選手が底力を見せた。16年の準優勝以降、更なるレベルアップを目指し中部エリアの名手たちとの交流から学んだ、複合メタルの引き釣りを取り入れた努力が実を結んだ。

[Dグループ]

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(左から)吉田選手、飯田選手、瀬田選手、有岡選手

運命のいたずらか、ディフェンディングチャンピオンの瀬田匡志選手と盟友である有岡只祐選手が同じDグループに。さらに森岡達也テスターの教え子であり30歳の実力者、中日本ブロック3位の吉田大修選手と東日本ブロック3位の飯田松夫選手が加わる。初戦に瀬田選手を下した有岡選手だったが、吉田選手に土をつけられて敗退。勢いに乗る吉田選手は瀬田選手をも下し、飯田選手とは引き分けて負けなしの2勝。初の全国決勝大会出場で、初優勝に向けての大きな一歩を踏み出した。

決勝トーナメント

[準決勝A]

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運命の組み合わせ抽選
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開始早々、瀬を攻める上田選手
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浅場を中心に繊細に攻める石垣選手

中夜祭恒例の組み合わせ抽選で上田選手と石垣選手、原島選手と吉田選手の対戦が決まった。準決勝は第5エリア(警察下)と第6エリア(一本松・手箱)が使用され、第5エリアで上田選手対石垣選手、第6エリアで原島選手対吉田選手の試合がおこなわれる。

第5エリアの準決勝Aは上流に上田選手、下流に石垣選手でスタート。朝イチということもあり追いが鈍かったが、何とか前半リードで折り返した上田選手を石垣選手が猛追。検量で同尾数であることがコールされると会場が一気にざわつく。そして重量勝負となったが、わずか8gの差で上田選手が決勝に駒を進めた。

[準決勝B]

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瀬を引き釣りで攻める原島選手 浅場から瀬まで幅広く探る吉田選手

第6エリアの準決勝Bは上流に原島選手、下流に吉田選手でスタート。前半で原島選手が3尾差でリードし折り返すが、入れ替わった吉田選手が一気に追い上げる。変化の少ない下流側エリアを攻めあぐねる原島選手を尻目に、オモリも併用しながら師匠譲りの正統派 “瀬釣り”で1尾差の逆転。思えば決勝戦のドラマにつながる勢いは、ここから始まっていたのかもしれない。

[決勝戦]

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流芯を丁寧に探る上田選手
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得意の瀬釣りで良型を引き抜く吉田選手
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(左から)上田選手、吉田選手、石垣選手、原島選手

決勝戦はおなじみ本部前、ホテル花月そばの那珂橋を挟んだ上下流が舞台。ジャンケンに勝った吉田選手が上流に、上田選手が下流に入る。あまりの暑さに試合直前まで水に浸かっていた2人だが、試合開始のホーンが鳴ると思い思いのポイントに向かった。

上流エリアは左岸寄りのトロ場から右岸へ向けて急傾斜で流れが駆け下り、深瀬~深トロへと続く。吉田選手は瀬肩の右岸側からオトリを放ち、直後から2連発で幸先のよいスタートを切った。ところが瀬肩を横切るように攻めるも明確なアタリはなく、対岸へ渡って深瀬を狙うが結果は同じ。

一方の上田選手は上限近くから釣り始め、渋い条件のなか吉田選手と同じペースでポツリポツリと魚を手にしていく。左岸寄りの長い瀬を途中まで釣り下り、右岸の分流にも竿を入れたところでエリア交替の合図。1時間の前半終了時点でスコアは上田選手5尾対吉田選手5尾とイーブン。

交替した吉田選手は、上田選手が竿を入れていない瀬の下流部からスタートするが無反応。流れてきた藻が頻繁に絡み、仕掛け交換を余儀なくされてしまう。一方の上田選手は深瀬に狙いを定めて探り、反応は薄くスローペースながらも着実に数を重ねていく。

試合時間は残り15分。釣果は上田選手が9尾、吉田選手が5尾。この釣況であれば、上田選手が瀬田選手と並ぶ通算3度目の栄冠を手にするのは時間の問題。ほぼ栄冠は上田選手が手にしたも同然だった。

吉田選手も分流に竿を入れたが反応なし。そして最後の最後、ここだけは上田選手も攻めていなかった支流の流れ込みに足を向けた。

「オトリを入れると、すぐに釣れる反応が出ました」

オトリをポイントに入れるやいなや、ここから怒濤の連続ヒット。圧巻は試合終了7分前からのまさしく“神掛かり”。1分1尾の7連続キャッチという壮絶な入れ掛かりを見せた。誰もが予想していなかった世紀の大逆転に、ギャラリーからも大歓声が巻き起こる。最終スコアは上田選手9尾対吉田選手12尾。表彰式が終わり、拳を天高く突き上げ、2回、3回と那珂川の空を舞う。07年に優勝した森岡達也テスターに憧れ、目指し、鮎釣りを始めた青年は、師匠と同じ景色を11年後の那珂川で見たのだろうか。